2025.11.29

長野市｜頭痛・めまい・耳鳴りが続く原因は？病院で異常なしの方へ鍼灸師が解説

長野市｜頭痛・めまい・耳鳴りが続く原因は？病院で異常なしの方へ、鍼灸師が解説

病院へ行っても異常がないのに、頭痛や耳鳴り、めまい、何かふわふわする感じがする。こんな症状はありませんか？今回は、そんな方の原因の一つの紹介とまた、その治療の様子をご紹介いたします。

目・耳・足裏の働きが重要？

よく耳にするのが、首肩の筋緊張によるものや自律神経の乱れ、ストレスなど。確かにこれらが原因の一つではありますが、重要なのは、首肩の緊張で『なぜ』めまいなどが出るのか？ここが重要です。これが分かれば、症状の原因にも納得いただけると思います。
ここでは、はじめに症状に関係してくる内容を簡単にお伝えいたします。

平衡感覚

人には平衡感覚があります。平衡感覚で大切なのが、『目』による視覚、『耳』による前庭核、『足の裏』による体性感覚、この３つが合わさり『小脳』へと伝わり平衡感覚が機能します。目、耳、足裏、いずれの一つでも機能異常を起こすとめまいやふわふわした感じなどの感覚的な症状が出てきます。

ココでちょっと体験！目をつぶって、立った状態でその場で足踏みを１０秒ほどしてみてください。前後左右に動いてしまうと思います。これは擬似的に、目の視覚情報をなくすことで平衡感覚にズレが生じることで起こります。目の視覚情報が大切なことが知れます。

前庭核とは？

耳の内耳にある『三半規管』や『耳石器』で感知された身体のバランスや動きに関する情報を脳に伝える役割を担う神経核です。原因のある耳の疾患を含め、前庭核に異常をきたすとめまいや耳鳴りといった症状が出てきます。

＋αのご紹介！下記の図の、耳小骨が振動しづらくなることで、音が聞こえずらくなることもありますよ！
中耳炎などの炎症が起こることで、症状が顕著に出ます。

足の裏の固有感覚・受容器

足の裏には固有感覚また固有受容器と言い、地面からの圧力や傾きを感知し、その情報を脳に伝える機能があります。（メカノレセプターとも言います）バランス維持や重心の位置がどこにかかっているか正確に伝えることができます。足裏の筋肉がしっかり使えず、機能低下を起こすだけで姿勢を維持する筋肉がうまく働かなくなり、ふらつきが起こります。

＋αのご紹介実は首にも、固有受容器・感覚と言われるものが存在し、重要な場所。

なぜ、頭痛やめまい、耳鳴りが起こるのか？

当院では、頭痛・めまい・耳鳴り、ふわふわするといった症状の方の、『首』の触診を必ず行なっております。なぜかと言うと、必ずと言っていいほど緊張している方がほとんどだからです。簡単に言ってしまうと、首をまずはしっかりと治療しないといけない治療点になってくるからです。また、首まわりにも固有受容器がありますので、頭の位置を調整する筋肉であり、姿勢を維持するためにも機能してくれる重要な場所となっております。

首周囲が過緊張を起こすと・・・

首の奥の方では、脳に栄養を送っている椎骨動脈が通っており、その動脈の枝分かれしたものが、内耳へと血管が伸びます。首周囲が緊張することにより、内耳への血流障害やそれによるむくみなどで、内耳の機能が低下し難聴や耳鳴り、めまいが起きたりすることがあります。また、上頚神経節と言った自律神経重要な部分であり、首の感覚や血流を制御する役割があります。その神経が興奮しすぎることで頭痛や頚性めまいと言った症状が、同時に発症することがあります。

鍼灸師ができることは？

当院の治療でできることは、原因である首肩周囲へ鍼灸刺激を行い、血液循環や筋緊張を緩和することで、自律神経や内耳への血行に影響を与え前庭機能のサポートをする治療は可能です。鍼灸の刺激（外部からの刺激）でお身体が反応することを、体性自律神経反射と言います。その反射を使い前庭機能の低下によって起こる、頭痛やめまい、耳鳴りのサポートをすることが可能です。